映画のはしご観は楽しいよ


バットマン・ビギンズ
まずは蝙蝠男爵エピソード1。というかスーツを着るとこまでやるのでエピソード3なのかも。ケン・ワタナービーは、やはりお客さんだったなあ。
前半のヒマラヤ修行シーンはかなりはっちゃけていて、これはかなりのハジケ映画になるのではと期待したのですが、後半は打って変わって抑制をきかせすぎて軽く失速ぎみ。ティム・バートン版やジョエル・シュマッカー版とは違うものにしてやろうという気負いなのかも知れんが、その一方で、はずしてはならない基本設定に縛られてしまい、つじつま合わせに終始してしまった感がなきにしもあらず。とはいえ、全体的には破綻なくまとまっていて、そこはさすがノーラン監督ですな。まあ、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
バットマンガン=カタを使わなくて残念」とかそうゆうことは言うな。


フォーガットン
インドカレーをはさんで2本目。
事故で死んだ子供のことが忘れられないジュリアン・ムーアだが、それは彼女の妄想だと言われその事実が次々と無かったことになってゆく。国家安全保障局の追跡やなぞの人物の妨害を振り切った果てにたどり着いた真実とは!?
映画評とかでさんざん「ものすごい結末」とか書かれていたので、どんだけ開いた口がふさがらないオチかと期待したのですが、宇宙規模の陰謀だった割には着地点はどうにも地味。結局解決していないわけだし。この手の驚愕の真相ものは、その真相がいかにトンチとハッタリが利いているものかにかかっているのにもかかわらず、そのどちらもが飛距離不足だった模様。やっぱこの手の映画はバカバカしくてなんぼでしょ。
そんなことならいっそのこと、ホントにジュリアン・ムーアの妄想だったというオチのほうがよかったかも知らん。