2004年上半期を振り返ってみる

半月以上何も書くことが無かったので、とりあえずそんなことでもやってみようかと思った次第です。内容に全く触れていないものや、以前書いた感想とほぼ同じことが書いてあるものがあったりもするが、気にしません。


ミスティック・リバー
ものは言いよう。それにしても、いつのまにかティム・ロビンスは赤ちゃん顔の大男からただの気持ち悪いおっさんになっているな。


タイムライン
クライトンの馬鹿さ加減を再認識。考証とかでなくてストーリーが。自分の耳が切り落とされてんのに、「(現代で発掘された石像は)ボクのことだったんだ!」と喜ぶバカが一人。


バレット モンク
つくづくチョウ・ユンファってアメリカでの扱いがよくないよなあ。憧れのヒーローなんだから、タランティーノが撮ってあげればいいのに。


リクルート
他のベテラン俳優たちは年相応にどっしり、でっぷりしてきているというのに、未だに安っぽさを全身から滲み出してくるアル・パチーノはすばらしい俳優だと思った。


ニューオーリンズ・トライアル
同じ顔でお人よしも殺人鬼も演じられるジョン・キューザックを主人公にしたことで、いい緊張感が生まれていたと思う。あと、ジーン・ハックマンの相変わらずの悪徳ぶりも見ていて安心する。


コンフィデンス
こういうオチを見ると、「スティング」という映画は実にエポックメイキングだったのだなあと思うのと同時に、とんでもないことをやらかしてしまったなあと感じる。


ゼブラーマン
日本映画ってのはどうしてこう、浪花節になるのか。翔さんが「おれ、飛べるようになるかなあ・・・」と息子に弱音を吐くところはぐっと来たが。


レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
役者が自前のランチボックスや飼い犬を持ち寄ってくるなど、手作り感覚に溢れていて実にロドリゲス的。バンデラさんは主役なのに相変わらずパッとしない。


ペイチェック 消された記憶
鳩巨編。ベン・アフレックがまたも無謀な役に挑戦。だから、あんたのあほ面じゃどうやったって天才に見えないよ。


シェイド
スタローンって、じつは役の幅が結構広いんだよな。もしかしたら本当はすごい役者なのかも。


イムリミット
デンゼルさんの弱り顔。これに尽きますな。


オーシャン・オブ・ファイヤー
原作が始まったばかりなので、ミセス・ロビンソンやブンブーン一家はおろか、ジョニィすらも出ていない状態だけど、主人公はかなり忠実だと思います。


キル・ビル vol.2 ザ・ラブ・ストーリー
素っ頓狂な「vol.1」とは打って変わって、今回はしっとりと。タランティーノの底力を垣間見た思いです。


グッバイ、レーニン!
ジャーマン・マトリックス手作り風。おそらく今年のベスト3に入ると思われます。空飛ぶレーニン像のシーンが絶望的で美しい。


スクール・オブ・ロック
ジャック・ブラックの一世一代の名演技に泣きました。いい話とはこういう映画のことを言うのだと思います。


ホーンテッドマンション
エディ・マーフィの吹替えは山ちゃんよりアトム派なのだけど、この映画に関しては山ちゃんでもいいと思った。


レディ・キラーズ
きっちりとした画にステレオタイプなキャラクター。なるほど、コーエン映画ってのはこんな感じなのかと、入門用にはぴったりだと思いました。将軍がひたすらかっこいい。


ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン
ロックさんはわりと演技が出来て、WWFも伊達じゃねえなあと思うよりも、ショーン・ウィリアム・スコットの今後に目が離せない。


デイ・アフター・トゥモロー
これほどドラマ部分が邪魔だと思った映画はなかったよ。ただひたすら人が流され、凍って、飛ばされまくっていたら大傑作になれたかも。


エージェント・コーディ
思わぬ拾い物。何の気負いもなく小気味良く展開するストーリーは観ていて心地いいです。


メダリオン
命を捨てたダイナミックスタントが無いという点では、ジャッキーアクションとしては赤点なのだけど、ぬるいギャグが連発される様は実にジャッキー映画的。


スターシップ・トゥルーパーズ
自ら犠牲となってヒロインを助けた主人公が、地球の英雄に祭り上げられてプロパガンダに利用されるというブラックなオチのベタさ加減がいろいろな意味でニヤリとさせられる。


セイブ・ザ・ワールド
マイケル・ダグラスのぬるま湯演技が炸裂して、この映画が「あきれたあきれた大作戦」のリメイクだとか、そんなことなどどうでもよい気分にさせられます。