みどりのマキバオー1巻(文庫版)

つの丸はお友達に勧められた「サバイビー」で男気にやられてから、遅ればせながら大好きっ子になった次第でございます。ということで本作は連載当時はものの見事にスルーしてました。その後は気にはなっていたものの、今さらながら単行本を集めるのはどうよ、という気持ちも働いてなかなか手にすることが出来ませんでした。が、新装文庫化となれば話は別。待ってましたとばかりに即購入。


とはいえ、「サバイビー」の男気ぶりで虜になったものとしては、つの丸作品にはどうしてもそこを求めてしまいがちになり、正直「マキバオー」はちとお子様向けなんではないかという懸念がありました。たしか小学館漫画賞も児童部門だったし。


それがまったくの思い込みであったことに気づくのには時間はかかりませんでしたね。のっけからつの丸男気マインド全開で、男泣きの連発でございました。特に母・ミドリコに別れを告げ、力強くなって戻ってきたたれ蔵を見て「ずいぶんとひさしぶりだな……5年ぶりか?」と言うチュウ兵衛親分のくだりで、電車の中だと言うのに声出して泣きそうになりましたよ。ふう、あぶねえ。


永年のつの丸ファンの人から見れば「何を今さら」という感じでありましょうが、おっしゃるとおりでございます。なんでこのまんがを当時読み飛ばしてしまっていたのだろうかと、後悔の念で一杯でございます。裏を返せば、これから十分楽しめると言うことにもなりますが。まあこれを読んでなかった事で、あの頃のジャンプの10円くらいは毎週損してたことにはなりますな。もったいないことをしてたもんだ。つの丸先生ほんとごめんなさい。


あとサインください。