無敵鉄姫スピンちゃん

無敵鉄姫スピンちゃん (ジャンプコミックス)


衝撃の打ち切りから3ヶ月あまり、入れ替わりで始まった霧木凡ケンの連載がこれまた打ち切りになるという、長かったんだか短かったんだかよくわからない期間を経て、ようやく単行本化。
改めて通して見ると、やっぱり面白えよなあ。人気が出なかった理由がどこにも見あたらねえよ。とはいえ、同日発売のデスノートボーボボはもちろん、銀魂ですら本屋でうずたかく平積みされているというのに、対するスピンちゃんは2,3冊が棚にひっそりと収められている程度で、そういう現実を見せつけられたら、まあ納得するしかないわな。
基本のボケ突っ込みをはじめ、ジャンプパクリネタからエロネタ、下ネタ、おたくネタなど、ギャグのパターンはバラエティに富み、かつバランスよく散りばめられていて、すっきりした描線と相まって非常に小気味良いです。逆に言ったら、そのバランスのよさがアダとなって平均点的な印象を受けてしまったのかも知れませんな。何にせよ、同ジャンルにボーボボという化け物がジャンプにはいるからねえ。生まれたときが悪かったと、そういうことにしときましょう。